漢検1級 書き取り頻出語100選

ようこそ、漢検1級合格を目指す皆さん

このページでは、実際の漢検1級試験で頻出する書き取り問題33語を厳選して紹介しています。

各漢字には詳細な書き方のコツと覚え方を記載していますので、効率的に学習を進めていただけます。

一つひとつの漢字と向き合い、確実にマスターしていきましょう。

頻出書き取り語 詳細解説

以下の33語は、過去の漢検1級試験で実際に出題された書き取り問題の中から、特に頻出度の高い語を厳選しました。各項目には書き方の詳細なポイントを解説しています。

【パート1】1〜33位
1
薔薇
(ばら)

【書き方のコツ】

部首が「くさかんむり」で始まることを意識。

「薔」は「しょうぶ(菖蒲)」の菖に似るが、中が日ではなく曰。

「薇(ぜんまい)」と混同注意。

2
醤油
(しょうゆ)

【書き方のコツ】

「醤」は「ひしお」とも読む難字。

「将」に「酉」が付く形をイメージ。

「油」は常用字なので安心。

3
薫陶
(くんとう)

【書き方のコツ】

「薫」は「火」と「林」と「くさかんむり」。煙のイメージで覚えるとよい。

「陶」は「陶器」の陶。右側が「攵(のぶん)」ではなく「勹+缶」。

4
糊塗
(こと)

【書き方のコツ】

「糊」は「米+胡」。書き順は「胡」を先に書いて「米」。

「塗」は「さんずい+余」。最後の「余」の部分を省略しない。

5
瑕疵
(かし)

【書き方のコツ】

「瑕」は「玉へん+叚」。形声文字。

「疵」は「やまいだれ+此」。バランスを崩しやすいので注意。

6
嗜好
(しこう)

【書き方のコツ】

「嗜」は「口へん+耆(老に似る)」。

「耆」は「老+日」ではなく、「耂(おいかんむり)+日」。ここでミスしやすい。

7
錬磨
(れんま)

【書き方のコツ】

「錬」は「金+柬」。

「柬(たん)」は「東」に似ているが、縦画が一本多い。

「磨」は「麻+石」。麻の中の「广」の書き方を丁寧に。

8
蹉跌
(さてつ)

【書き方のコツ】

「蹉」は「足へん+差」。

「跌」は「足へん+失」。

両方とも「足へん」なので、最初の偏の形を揃えると美しい。

9
逡巡
(しゅんじゅん)

【書き方のコツ】

「逡」は「しんにょう+夋(春の下部に似る)」。

「巡」は常用字だが、点の向きを間違えやすいので注意。

10
辟易
(へきえき)

【書き方のコツ】

「辟」は「避」の本字。縦長に整える。

「易」は「日+勿(カタカナのナに似る部分)」。

11
痙攣
(けいれん)

【書き方のコツ】

「痙」は「やまいだれ+経(へんの右側)」をイメージ。

「攣」は「糸+戀(こい)」の省略形。中の「糸」を小さめに収めると整う。

12
怪訝
(けげん)

【書き方のコツ】

「怪」は「心へん+聿」ではなく「心へん+又(やまたい)」に注意。

「訝」は「言+牙」。読みはやや特殊。

13
醍醐味
(だいごみ)

【書き方のコツ】

「醍」「醐」いずれも「酉へん」。書き分けに注意。

「醍」は「是」+酉、「醐」は「胡」+酉。

14
髑髏
(どくろ)

【書き方のコツ】

「髑」は「骨へん+売」。

「髏」は「骨へん+婁」。骨へんの位置をやや大きく取る。

15
麝香
(じゃこう)

【書き方のコツ】

「麝」は「鹿+射」。

「香」は常用字。偏と旁のバランスで印象が変わるので丁寧に。

16
躊躇
(ちゅうちょ)

【書き方のコツ】

「躊」は「足へん+壽(ことぶき)」。画数が多いので省略せずに。

「躇」は「足へん+著」。

17
狡猾
(こうかつ)

【書き方のコツ】

「狡」は「けものへん+交」。

「猾」は「けものへん+骨」。旁の「骨」を崩さないように。

18
瞑想
(めいそう)

【書き方のコツ】

「瞑」は「目へん+冥」。冥の上は「日+六」。

「想」は常用字なので安心。

19
蟠踞
(ばんきょ)

【書き方のコツ】

「蟠」は「虫へん+番」。

「踞」は「足へん+居」。

20
齟齬
(そご)

【書き方のコツ】

「齟」は「歯へん+且」。

「齬」は「歯へん+吾」。どちらも歯へんが細かいので丁寧に。

21
籠絡
(ろうらく)

【書き方のコツ】

「籠」は「竹かんむり+龍」。

「絡」は「糸+各」。

22
縷々
(るる)

【書き方のコツ】

「縷」は「糸+婁」。

繰り返し記号「々」を間違えないように。

23
辻褄
(つじつま)

【書き方のコツ】

「辻」は「しんにょう+十」。シンプルだが崩さない。

「褄」は「ころもへん+妻」。旁の「妻」の形を小さく整える。

24
轟音
(ごうおん)

【書き方のコツ】

「轟」は「車」が三つ並ぶ。順番に丁寧に書く。

「音」は常用字。

25
駱駝
(らくだ)

【書き方のコツ】

「駱」は「馬へん+各」。

「駝」は「馬へん+它」。旁の「它」は「宀」ではなく「宀+匕」。

26
煌めく
(きらめく)

【書き方のコツ】

「煌」は「火へん+皇」。

「皇」は「白+王」ではなく、「白」の下に「王」。

27
鬱憤
(うっぷん)

【書き方のコツ】

「鬱」は最大級の難字。木が二つ並び、中に缶と彡がある複雑構造。

書き取り試験では部首の配置を落ち着いて確認。

「憤」は「心へん+賁(かざり)」の形。

28
耽美
(たんび)

【書き方のコツ】

「耽」は「耳+冘(ゆう)」。

「美」は常用字。

29
狷介
(けんかい)

【書き方のコツ】

「狷」は「けものへん+肩」。

「介」はシンプルな字だが、点と縦画の間隔を広げすぎない。

30
鷹揚
(おうよう)

【書き方のコツ】

「鷹」は「鳥+廾+冖+隹」の複雑字。鳥を含むことを意識。

「揚」は「手へん+昜(陽に似る)」に注意。

31
轢殺
(れきさつ)

【書き方のコツ】

「轢」は「車+樂(音符)」。楽の旧字形に注意。

「殺」は「殳(るまた)+木」のイメージ。

32
錯綜
(さくそう)

【書き方のコツ】

「錯」は「金へん+昔」。

「綜」は「糸+宗」。中の「宗」を小さくまとめる。

33
痼疾
(こしつ)

【書き方のコツ】

「痼」は「やまいだれ+固」。

「疾」は「やまいだれ+矢」。

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