表外読み(ひょうがいよみ)とは、簡単に言えば「常用漢字表には載っていない読み方」のことです。
漢字自体は私たちが日常生活や義務教育で使う「常用漢字」なのですが、その読み方が一般的ではない(国の基準に記載されていない)場合、それを表外読みと呼びます。
例えば、「認める」という漢字。常用漢字表での読み方は「みとめる」だけですが、漢検準1級では「したためる」という表外読みが出題されます。
漢検準1級の試験範囲は、常用漢字を含む約3,000字ですが、多くの受験者が「難しい漢字を書くこと」にばかり集中してしまいます。しかし、合格の合否を分けるのは、実は「知っているはずの漢字の、知らない読み方」です。
過去の出題傾向を分析し、特に出題率が高く、受験生が間違いやすい20語を厳選しました。
| 漢字 | 読み(解答) | ポイント・備考 |
|---|---|---|
| 認める | したためる | 「書き記す」「文章を書く」の意。手紙をしたためる。 |
| 詳らか | つまびらか | 「詳しい」の表外読み。非常に頻出です。 |
| 夥しい | おびただしい | 数量が非常に多いこと。 |
| 強ち | あながち | 「強ち~ない」で「必ずしも~ない」の意。 |
| 頗る | すこぶる | 「頗る快調だ」など、程度が甚だしい。 |
| 恣 | ほしいまま | 自分の思う通りにする。「恣意」の「恣」。 |
| 疎か | おろそか | 物事をいい加減に扱うこと。注意が届かない。 |
| 漫ろ | すずろ | 「漫ろに(すずろに)」、心が落ち着かない様子。 |
| 宛ら | さながら | まるで。そっくりそのまま。 |
| 貶める | おとしめる | 価値を下げる、見下す。 |
| 綻びる | ほころびる | 縫い目が解ける、花の蕾が開く。 |
| 肖る | あやかる | 影響を受けて同様の状態になる。 |
| 況や | いわんや | 「ましてや」の意。漢文の抑揚形で頻出。 |
| 仄か | ほのか | かすかな様子。「仄聞」の「仄」。 |
| 絆される | ほだされる | 情にひかされて自由がなくなる。 |
| 忽ち | たちまち | 急に、あっという間に。 |
| 努 | ゆめ | 「努々(ゆめゆめ)忘れるな」など、決しての意。 |
| 肯んずる | がえんずる | 承知する、聞き入れる。 |
| 態と | わざと | 意識して行う。「態度」の「態」。 |
| 尽く | ことごとく | 残らず、すべて。「尽」の表外読み。 |
表外読みの対策として、ただ単語を暗記するだけでなく、「短文やフレーズで覚える」ことが重要です。 例えば「認める」なら「手紙をしたためる」というフレーズごと脳に覚えさせることで、試験本番で迷いなく回答できるようになります。