このコンテンツは、単に「読めなかった語」を覚えるためのものではありません。
「間違えて読んでしまう語(誤読)」に特化した、失点を防ぐための攻略記事です。
準1級合格の壁となるのは、「勘で外す語」よりも、「自信を持って間違える語」です。なぜ間違えるのか、その心理的な罠を解明しましょう。
準1級の誤読には、大きく分けて4つのパターンがあります。
👉 準1級において、安易な「推測読み」は致命的な失点に繋がります。
見慣れた構成要素から勝手に音を連想してしまうパターンです。
| 語句 | 正しい読み | 誤読例 | なぜ間違うか |
|---|---|---|---|
| 僥倖 | ぎょうこう | こうこう | 「尭」を「こう」と誤読しやすい |
| 蓋然 | がいぜん | がいねん | 「概念」という既存語に引っ張られる |
| 狡猾 | こうかつ | こうこつ | 「骨」の音に引きずられる |
意味は分かるのに、読みのリズムや語尾を間違えるパターンです。
| 語句 | 正しい読み | 誤読例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 斟酌 | しんしゃく | くみとる | 意味(汲み取る)で読んでしまう |
| 恣にする | ほしいまま・にする | ほしい・にする | 送り仮名「にする」への繋ぎ間違い |
| 中立たせる | なかだち・させる | なかだたせる | 「なかだち(名詞)」を動詞化ミス |
形が1、2画しか違わない漢字や、似たニュアンスの言葉との取り違えです。
| 語句 | 正しい読み | 混同しやすい語 | 判別のポイント |
|---|---|---|---|
| 錯誤 | さくご | 錯覚(さっかく) | 「誤」はあやまり、「覚」はおぼえる |
| 緻密 | ちみつ | 徴収(ちょうしゅう) | 「緻(ち)」と「徴(ちょう)」の偏に注目 |
| 猖獗 | しょうけつ | 猖狂(しょうきょう) | 「獗(けつ)」と「狂(きょう)」の区別 |
リズムの問題として、つい短く読んでしまうパターンです。
| 語句 | 正しい読み | 誤読例 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| 拮抗 | きっこう | きこう | 「吉(きつ)」が音読みの基礎 |
| 逼迫 | ひっぱく | ひはく | 「逼(ひつ)」を詰めて読む |
| 震撼 | しんかん | しんげん | 「撼」を「感」と同じと過信しない |
誤読をゼロにするために、以下の学習法を推奨します。
1「なぜ間違えたか」をメモする
単に「×」をつけるだけでなく、「○○と読み間違えた」「△△という字に似ていた」と理由を付記すると記憶が強固になります。
2声に出して、リズムを叩き込む
特に促音(っ)などは、耳と口でリズムを覚えるのが一番の近道です。
3「初見の字」ほど疑う
「なんとなくこう読めそう」と思ったら、あえて辞書で確認するクセをつけましょう。準1級はその「なんとなく」を裏切ってきます。