漢検1級 四字熟語 頻出100選

第四部:最新傾向・補完重要20語

漢検1級合格に向けて、最新の出題傾向を反映した補完的重要20語を厳選しました。第一部から第三部までに分類しきれなかったが、出題可能性の高い重要語彙を集めています。

意気軒昂 (いきけんこう)

意味: 意気が盛んで元気があふれていること。

故事: 『後漢書』。志気が高く、勢い盛んな様子を表す語。

勇往邁進 (ゆうおうまいしん)

意味: 困難を恐れず、目的に向かってひたすら突き進むこと。

故事: 『後漢書』李固伝。「勇往して邁進す」とあり、勇ましく前へ進む意。

和衷協同 (わちゅうきょうどう)

意味: 心を同じくして力を合わせること。

故事: 『書経』。「和衷共済」とも言い、調和と協力の精神を表す。

当意即妙 (とういそくみょう)

意味: その場に応じてすぐに適切な言葉や行動を取ること。

故事: 『碧巌録』など禅の語録に見られる。即応的な智慧を称える表現。

明鏡止水 (めいきょうしすい)

意味: 心に曇りがなく、静かに澄みきった心境のたとえ。

故事: 『荘子』。「心は明鏡のごとく、水の静止したるがごとし」と説く。

一念発起 (いちねんほっき)

意味: ある決意を固めて事に臨むこと。

故事: 仏教語。「一念を発して菩提心を起こす」から転じた。

泰然自若 (たいぜんじじゃく)

意味: 落ち着いて動じないさま。

故事: 『後漢書』。大きく穏やかな態度を保つ意。

博覧強記 (はくらんきょうき)

意味: 広く書物を読み、多くのことを記憶していること。

故事: 『漢書』司馬相如伝。学問・知識に秀でた者を形容する。

深謀遠慮 (しんぼうえんりょ)

意味: 遠い将来まで考えた深いはかりごと。

故事: 『後漢書』。深く思慮をめぐらせる意。

捲土重来 (けんどじゅうらい)

意味: 一度敗れた者が勢いを盛り返して再び挑むこと。

故事: 唐の詩人杜牧の詩「題烏江亭」にある句「捲土重来未可知」より。

温故知新 (おんこちしん)

意味: 古いことを学び、新しい知識や見解を得ること。

故事: 『論語』。「故きを温ねて新しきを知る、以って師となるべし」。

一視同仁 (いっしどうじん)

意味: すべての人を差別せず平等に扱うこと。

故事: 『孟子』。「仁をもって人を同じく視る」意より。

虎視眈眈 (こしたんたん)

意味: 機会をうかがい、じっと狙うさま。

故事: 『易経』。「虎視眈眈然たり、其の欲を逐わんとす」。

大器晩成 (たいきばんせい)

意味: 大人物ほど成長に時間がかかるということ。

故事: 『老子』。「大器は晩成す」とあり、成熟の遅い大器を称える。

優柔不断 (ゆうじゅうふだん)

意味: ぐずぐずして決断できないこと。

故事: 『後漢書』。「優柔」はためらう意、「不断」は決められない意。

公明正大 (こうめいせいだい)

意味: 私心がなく、公正で堂々としていること。

故事: 由来は『礼記』。明るく正しい政治や態度をたとえる。

自業自得 (じごうじとく)

意味: 自分のした行為の報いを自分が受けること。

故事: 仏教語。「自らの業(行い)は自らがその結果を得る」。

起死回生 (きしかいせい)

意味: 絶望的な状態から立ち直らせること。

故事: 『後漢書』。「死を起こし、生を回らす」とあり、奇跡的な回復の意。

唯我独尊 (ゆいがどくそん)

意味: 「この世で自分だけが尊い」という意。仏教では釈迦誕生時の言葉。

故事: 『長阿含経』。「天上天下、唯我独尊」と釈迦が言ったとされる。

面従腹背 (めんじゅうふくはい)

意味: 表面では従うふりをして、内心では反発していること。

故事: 『史記』。「面に従い腹に背く」より。政治家や臣下の偽りの態度を戒める語。

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