漢検1級合格に向けて、最新の出題傾向を反映した補完的重要20語を厳選しました。第一部から第三部までに分類しきれなかったが、出題可能性の高い重要語彙を集めています。
意味: 意気が盛んで元気があふれていること。
故事: 『後漢書』。志気が高く、勢い盛んな様子を表す語。
意味: 困難を恐れず、目的に向かってひたすら突き進むこと。
故事: 『後漢書』李固伝。「勇往して邁進す」とあり、勇ましく前へ進む意。
意味: 心を同じくして力を合わせること。
故事: 『書経』。「和衷共済」とも言い、調和と協力の精神を表す。
意味: その場に応じてすぐに適切な言葉や行動を取ること。
故事: 『碧巌録』など禅の語録に見られる。即応的な智慧を称える表現。
意味: 心に曇りがなく、静かに澄みきった心境のたとえ。
故事: 『荘子』。「心は明鏡のごとく、水の静止したるがごとし」と説く。
意味: ある決意を固めて事に臨むこと。
故事: 仏教語。「一念を発して菩提心を起こす」から転じた。
意味: 落ち着いて動じないさま。
故事: 『後漢書』。大きく穏やかな態度を保つ意。
意味: 広く書物を読み、多くのことを記憶していること。
故事: 『漢書』司馬相如伝。学問・知識に秀でた者を形容する。
意味: 遠い将来まで考えた深いはかりごと。
故事: 『後漢書』。深く思慮をめぐらせる意。
意味: 一度敗れた者が勢いを盛り返して再び挑むこと。
故事: 唐の詩人杜牧の詩「題烏江亭」にある句「捲土重来未可知」より。
意味: 古いことを学び、新しい知識や見解を得ること。
故事: 『論語』。「故きを温ねて新しきを知る、以って師となるべし」。
意味: すべての人を差別せず平等に扱うこと。
故事: 『孟子』。「仁をもって人を同じく視る」意より。
意味: 機会をうかがい、じっと狙うさま。
故事: 『易経』。「虎視眈眈然たり、其の欲を逐わんとす」。
意味: 大人物ほど成長に時間がかかるということ。
故事: 『老子』。「大器は晩成す」とあり、成熟の遅い大器を称える。
意味: ぐずぐずして決断できないこと。
故事: 『後漢書』。「優柔」はためらう意、「不断」は決められない意。
意味: 私心がなく、公正で堂々としていること。
故事: 由来は『礼記』。明るく正しい政治や態度をたとえる。
意味: 自分のした行為の報いを自分が受けること。
故事: 仏教語。「自らの業(行い)は自らがその結果を得る」。
意味: 絶望的な状態から立ち直らせること。
故事: 『後漢書』。「死を起こし、生を回らす」とあり、奇跡的な回復の意。
意味: 「この世で自分だけが尊い」という意。仏教では釈迦誕生時の言葉。
故事: 『長阿含経』。「天上天下、唯我独尊」と釈迦が言ったとされる。
意味: 表面では従うふりをして、内心では反発していること。
故事: 『史記』。「面に従い腹に背く」より。政治家や臣下の偽りの態度を戒める語。